温度計は普段の生活の中で利用する機会が多い道具ですが、普段利用している各種電気製品の中にもセンサー型の温度計が使われていることをご存じの人は少ないのではないでしょうか。電化製品は電気を使い動くわけですが、電流が回路を流れると熱を放出する、これを監視しているのが温度計センサーの主な役割です。温度を監視して高温度に達した際に冷却機能を使い温度を下げるといった役割を持つ電子部品です。仮に、電流が流れ続けている中で高温に達したとしましょう。
本来の機能が損なわれてしまい、電子回路の誤動作の原因に繋がることもあるわけです。温度計センサーは大きく分けると物体に直接取り付けて熱を感知する接触型、特定の空間に放出される赤外線を感知してコントロールする非接触型です。センサーはあくまでも感知するものであり、コントロールするのはマイコンです。温度計センサーからの情報を基にして、マイコンが冷却回路、例えばファンモーターの電源を入れるなどの動作を行います。
ところで、普段生活に欠かせないエアコンにも同じような素子が内蔵してあるのですが、エアコンの場合は室温を監視して適温の状態を維持させることからも非接触型になっている、部屋の中の赤外線量を検知してエアコンをコントロールしているわけです。26度に設定している場合、室温が26度を超えたときには26度になるように冷やす、逆に室温が25度まで下がったときには26度になるまで温めるといったイメージです。