温度計用センサーの凄さ

温度計のセンサーについて

温度計と言えば、馴染み深いのは赤い液だまりの付いたガラス製の棒状の物を思い浮かべる事でしょう。こちらはアルコールなどを用いた一定の圧力下に置かれた物質の温度による膨張をガラス管の中にある細い管での毛細現象を利用し、数値化して視覚的に読み取るための仕組みです。温度で膨張する、これも立派なセンサーの役目を果たしています。水銀は液体として存在出来る金属で、ガラス管に同じ様に使用できますが、-38.87℃が凝固点、沸点が356.7°Cと、計測できる温度の幅がアルコールや水に比べて広いです。

ですが、液体の膨張率は、ばらつきが多いため精度が悪い方とされています。今日多く使われているデジタル温度計等の温度は、感じ取るセンサーはより精度が高くなっていますが、どのような仕組みはどうなっているのかと言えば、実は同じ原理が使われている事が多いのです。主に金属の温度による伸縮の比率を計測して利用しています。こちらはその固体の状態におけるの温度の範囲を計測できますので、液体を使った氷結や沸騰といった状態になりにくい、広い温度範囲をカバーして計測できます。

また、電気の抵抗値を利用した温度計もあります。こちらは、白金や銅、ニッケルの電気抵抗値を温度の差の変位をセンサーにして感知し、読み取ります。白金測温抵抗体は、-200~+660°Cと幅広い温度内で使え、尚且つ制度が高いセンサーとして、工業や技術関係の研究に用いられています。家庭で使われている物は銅やニッケルの安価な金属を使用して作られていますが、家庭で使うには十分な性能です。

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