食料品を安全に保管するためには、倉庫の温度管理が重要です。食品の種類によって最適な室温は微妙に変わりますが、基本的に高温で湿気が多い環境下での保存はNGです。倉庫で保管している間に、商品であるレトルト食品やカップラーメン、加工食品などがダメになってしまえば大きな損害です。近年では、世界的な気候変動があり、季節外れの夏日が突然発生します。
また同じ夏の日でも、朝方から昼間にかけてはむしろ涼しい位だったのに、突然夕方から真夏日に豹変する、といったケースもあり要注意です。倉庫の温度管理をするためには、目安となる基準が要ります。スタッフの肌感覚も勿論大事ですが、温度計や湿度計などの科学的な目安があった方が効率よく温度管理が行えます。高温多湿な状態になったら、空調設備を惜しみなく稼働させる、こういったルールをマニュアルに書き加えるだけで、庫内の食料品の劣化は未然に防げますし、現場スタッフもよく効率よく倉庫の管理が行えるでしょう。
広々とした庫内には、複数の温度計や湿度計が必要です。風通しの良い通路に面した棚と、空気があまり動かない庫内の奥では、同じ一室の中でも微妙に温度や湿度が異なります。複数の機器を設置すれば、高温多湿な場所にのみ、空調を稼働させたり、必要な場所に限り除湿器を設置する等、ランニングコストを節約しながら倉庫の安全管理が進められます。温度管理に必要な機器は、いずれも安価なので複数台、導入しやすいです。