高温多湿な現場で、長時間にわたり働き続けると体調不良のリスクが上昇します。
最近では、毎年のように熱中症で倒れる方々のニュースが報じられています。真夏の季節は朝昼晩と、全体的に気温や湿度が高めです。自分だけは平気、と悪い意味で楽観視してしまう方々が多いのも実情です。特にビニルハウスや窓がない倉庫などで、長時間働く際は温度管理に細心の注意が払わなければならないでしょう。黙々と地道な作業に打ち込んでいると、暑さに気づきにくくなります。風通しが悪い環境だと、短時間で気温が上昇しやすく、自覚症状を覚えないまま急に熱中症に至るリスクが出てきます。ビニルハウスや通気性の悪い倉庫で作業する時間が近頃、増えてきたと感じる方は温度管理用のツールを現場に導入したいところです。
一般的なデジタル式の温度計でも、十分温度管理が実践できます。天気予報の予想気温と実際に働く現場の気温は、実はかなり違っています。デジタル式の温度計でビニルハウスや倉庫の気温を計測しておき、もし気温上昇の兆しがあれば、遠慮せずにエアコンや冷房設備を稼働させましょう。そういった対策が難しい場合は、一旦作業の手をとめて高温多湿な現場を離れて、エアコンや扇風機のある休憩所まで移動し、心身を休めましょう。塩分補給や水分補給が熱中症対策には効果的ですが、同時並行で体調不良をそもそも起こしにくい労働環境を構築する事が重要です。エアコンの適切な運用にも繋がり、光熱費の削減にも結び付きます。