製品の品質保持には欠かせない温度管理は、管理下に置く製品によって5つの温度帯に分かれます。
特に管理を要しない常温を初め、15度から18度ほどの中温や冷蔵さらにはチルドそして冷凍です。しばしば食品などで冷凍とチルドを混同する方がいますが、冷凍はマイナス18度以下を維持して保存する一方で、チルドは0度よりやや上の温度を指します。たとえば肉や魚は冷蔵ではなく、チルドで保存するほうがベターです。事業で行う温度管理は、IT技術などを活用して定期に記録するシステムを構築しており、製品に問題が生じた場合でも過去にさかのぼって確認することができます。身近なところでは、スーパーの食品コーナーに手書きの用紙が貼られているのを目にします。
こうしたアナログな管理は、社内の情報共有の意味はもちろんありますが、消費者に対する安心の提供との意味合いもあるのです。IT技術の活用は、事業の効率化にさまざまな好影響を与えています。温度管理についても例外ではありません。事務所での一括管理は従来でもシステム構築により可能でした。しかし、より進歩した技術を用いれば温度センサーを計測したい場所に設置するだけで、スマートフォンやタブレットといった携帯端末で確認することができます。時間や場所を問わないだけに、異常を探知するのも早いですし、他のタスクに専念できるので効果的です。温度を管理しなければならない場所が多数にのぼる事業では、IT技術を活用した管理は不可欠でしょう。