温度計用センサーの凄さ

温度計のセンサーの種類と違い

温度計は誰でも手軽に対象物の温度を測ることができて、とても便利です。実際に測定しているのは温度計自体ではなくセンサー部分です。接触させることで測定するものや空間の温度を測るものなど、形状を含めさまざまなものがありますが、構造や原理から分けると大きく3つになります。一つは熱電対と呼ばれるセンサーで、最も多くの温度計に使われているものです。

異種の金属を組み合わせることで、接点にかかる熱エネルギーによって生じる電流を測り、温度に変換することが可能です。測定できる範囲も-200度から1、700度までと広範囲で、精度も高く、応答速度が速いのでとても扱いやすいものです。小型で衝撃や振動に強いセンサーがサーミスタです。温度変化に対して抵抗値が大きく対応するので、傾向がわかりやすいというメリットがあります。

熱電対よりも高価ですが変化の激しいものを測定する時には欠かせません。最も高価なセンサーは白金測温抵抗体というものがあります。高精度な測定が可能であることと極低音域でも利用可能なことがメリットになります。冷凍庫などの特殊な場所に使われる温度計に利用されます。

温度は幅広く、温度計と言っても一つでまかなえるものではありません。対象に合わせて適したセンサーを選ばないと故障や間違った値になってしまう恐れがあります。適したものを選んで、適切な測定を行うためにはメリットとデメリットをはっきりと知っておく必要があります。

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